《MUMEI》
決闘? 3
ダスティの目が光る。
「水着って言葉は男の闘争本能を刺激するな」
「危ない」マキは笑いながらおなかに手を当てた。
「バカだなダスティ」ビリーが注意する。「そんなこと言ったらマキが水着姿になりにくいだろ」
「そっか」ダスティは深く反省した。「しかしマキはチャーミングだな。セクシーでプリティー。ヴィーナスのように魅惑的だ」
マキは連日の誉めちぎり作戦に、やや翻弄され、調子に乗った。
「そんなに水着姿が見たいなら、脱いじゃおっかなあ」
マキが両手でTシャツをめくり上げるポーズ。ダスティは目を輝かせて騒いだ。
「ヌーゲ、ヌーゲ!」
「変態かっ」ビリーが頭をはたく。
「全部脱げ!」
「タコ」スタンが睨む。

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