《MUMEI》
決闘? 4
マキはアニマルを探した。ダスティといると乙女の純情は守れない。
アニマルはホークと一緒に腕立て伏せをしていた。
皆逞しい体をしているが、アニマルとホークとフランクは、その中でも目を見張った。
見事にビルドアップされた肉体。しかもナチュラルなのだ。
マキは勇気を出して二人に声をかけた。
「トレーニング?」
「おお、マキ、相変わらずビューティフルだな。一度お手合わせしたいぜ」
「え?」
「卓球だ卓球。レスリングじゃないぜ。GAHAHAHA!」
マキは赤い顔をすると、アニマルに言った。
「こういう人ばっかりだから、アニマルに護身術教わらないと」
「護身術?」
アニマルが聞きかけたが、すぐにホークが反応する。
「護身術は大事だ。何しろこの船は危険人物ばっかりだからな。安全なのはオレくらいなもんだろ?」

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