《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ3
風紀委員サイド
(第三者視点)


「本当に雨が降ったわね」

「えぇ」


隣にいる副委員長の言葉に冷静に頷きながらも


風紀委員長・観音寺雫も内心驚いていた


元々、雨天を予想しての対策はそれなりに練っていた


何故なら


「髪型崩れちゃう」

「やーん、メイクがー」


このように


気合いを入れてきた女子生徒


と、一部の男子生徒が混乱するだろうと思っていたからだ


だから、元々雨具の用意はしていた


しかし、さすがに全生徒分を発注するつもりは無かった


それを覆したのは


『ゼッテー、雨降る!』

『コイツの予想、外れた事無いですよ』


二人の風紀補佐と


『あー、信じられないけど、本当だぞ』


そう、教えてくれた


雫のおじ


観音寺渚の言葉だった


「ラジオ体操の間に、役員以外体育館に移動してもらって良かったわよね」

「そうね」


今ステージにいるのは、中・高等部風紀委員長と副委員長


それに、生徒会役員


そして


今回、一番の危険人物とされる


暁 拓也、だけだった

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