《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ4
高等部生徒会サイド
(第三者視点)


校庭にいた生徒達のほとんどが、体育館に移動し


残った一部の生徒が木陰で避難する中


<それでは、生徒の皆さん、スタートして下さい>


観音寺雫の声か、学園中に響いた


「テメーは、まだだからな」


高等部会長・八坂椿は、暁を睨みつけ


雨足が強くなってきた中


黒いレインコートを身に纏い、ステージを飛び降り、走り去った


「仕方ないなー、僕も行くか」


レインコートではなく、傘をさし


副会長、一ノ宮次朗もゆっくりと歩き出した


普通、生徒会役員は、集合地点に待機するだけなのだが


今回、高等部生徒会役員は


会計の成瀬以外は


会長が、外回りの見回り


副会長が、高等部校舎内の見回り


書記が、森の見回りに


それぞれ、参加していた


表向きは、暇つぶしだが


それは、誠の身を案じての行動だった


特に、書記の神澤は、誠が最初森に行く事を聞いており(正しくは、教室で盗み聞き)


森の見回りというより


誠の見回り


をするつもりだった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫