《MUMEI》
決闘? 8
マキは立ち上がった。アニマルに許しを得たし、ホークの言葉はジョークに決まっている。
彼女はTシャツを脱ぎ、ショートパンツも脱いだ。
ブルーのビキニ。眩しいばかりの水着姿に、皆は目を見張った。
冒険者のマキは、ゆっくり歩いて船の端に行き、大河をながめた。
「かわゆい!」
ダスティは踊りながら歩み寄る。
「そこのお姉さん。お茶しない?」
マキは笑みを浮かべると、ダスティを見上げた。
「面白いですね、ダスティさんは」
「小麦粉の肌で男たちの視線を釘付けにする気か?」
「釘付けになりますかね?」
「なるなる。ならない男がいたら、そいつは男が好きなんだ」
「よく言うよ」マキは恥じらいの表情を浮かべる。
「かわゆい!」ダスティはとうとう手を伸ばした。「マキは本当に魅力的なボディしてるな」
「あっ…」
おなかを触られてしまった。このくらいは我慢するべきかと思っていると、スタンがダスティの背中にキック!
「どわあ!」ダスティはうつ伏せに倒れた。
「何触ってんだテメー!」

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