《MUMEI》
危機一髪! 3
ダスティのセリフを聞いて、フランクが睨んだ。
「マキを囮にしてるのか?」
「まさか、まさか、まさか!」慌てふためくダスティ。
心配になり、ハーリーやマードック、ビリーにスタンも船を降りた。
「しかし寂しい場所だな。アナコンダでも出てきそうだ」
「川には落ちないほうがいいぞ。巨大タコでもいたらアウトだからな」
皆の話を聞き、マキも段々不安になってきた。
「マキ」ダスティが聞く。「オランウータンに今は何世紀だって聞かれたら何て答える?」
「ダスティは信じてるの?」
「ギャンブルだ。本当に日本語喋って、バッチリ撮れたらオレたちゃ億万長者だ」
マキは呆れたというポーズ。
「スタン、記録係だろ。まじめにやれ」
「テメーにまじめにやれって言われたら終わりだな」
「どういう意味だ?」
「やめなさいって」
「マキまでなぜオレだけを注意する?」ダスティがうるさい。「マキだけは味方だと思ってたのに。やってらんねえな」
「じゃあやんな」ホークが笑う。
「何だと?」

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