《MUMEI》
危機一髪! 9
ビリーがアドニスに助走をつけてフライングエルボーバット!
アドニスがダウン。ダスティが激しいダンス。凄い踊り。高々とジャンプすると、アドニスの胸板めがけてジャンピングエルボードロップ…よけられた。
「NO!」
ダスティが肘を抱えてダウン。
「大丈夫か?」
その隙に狼軍団は逃走した。
「引け! 引け!」
「今いち決まらんなあ」ホークが腕組みしてダスティを見下ろす。
「踊ってる時間があったら技を出せ」スタンが怒る。
「うるせえ!」
ふざけている場合ではない。アニマルがいきり立つ。
「マキを取り返しに行く」
「当たりめえよ」ホークも続く。
「もうオランウータンに食われてるだろ」ダスティがアニマルに聞こえないように小声で言った。
「オランウータンは草食動物だろ?」ビリーがまじめに答える。
「皆怪我はないか?」ハーリーが聞いた。
「ダスティは肘負傷のため船で見張り番だ」
「スタン。テメーの命令はきかねえ。オレはカメラを回す係だ。バトルは皆に任す」

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