《MUMEI》
危機一髪! 10
皆は一列になり、歩き始めた。ハーリーが仕切る。
「フランクはいちばん後ろだ」
「なぜだ?」
フランクが睨むと、スタンが言った。
「いちばん強い奴をしんがりに置くのは兵法陣立ての基本だぞ」
「なるほど。そういうことか」フランクは満足げに最後尾についた。
そのやりとりを見ていたダスティが呟く。
「チームワーク皆無だなオレたち」
「おまえが言うな」マードックが睨む。
ホークはアニマルの肩を叩いた。
「あの猿はマキを助けたんだ。心配すんな。無事に決まっている」
「……猿じゃねえ」

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