《MUMEI》

「でも、私こういう劇やるの始めてだから、それに男の子役だし…女の私が上手く出来るかなぁ…」


雹里は不安げな表情で台本を見つめた。


いや
BLの劇なんか
誰も
やったことないと
思うけど…


「大丈夫だよヒョーリちゃん、ヒョーリちゃんならきっと上手く出来るよ、それに神無や挿乙女がフォローしてくれるよ」


「うん…、私頑張るから、みんなの期待に答えられるように頑張るね」


雹里はニコッと可愛らしい笑顔を檜泉に向けた。


するといきなり"バンっ!"と、ノックもなしに雹里の部屋の扉が開いた。

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