《MUMEI》




雹里は一定の呼吸をしすやすやと眠っている。




『雹里、雹里』


雹里は夢の中
何もない真っ白の
空間で目を覚ました。


「あ…久しぶりにここに来た」


雹里は真っ白な空間に、ただ1人浮いていた。


『雹里久しぶり』


雹里しかいないのに、どこからか声が聞こえる。



でもその声は懐かしくて安心するような声だった。

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