《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ8
しばらく進むと、かなりデカイ木が目に入った


「一休みするか」

「あぁ」


雨宿りするには、丁度良さそうだしな


俺と修治は、その木の根元まで近付き、休憩する事にした


「どのくらいで、一般生徒来ると思う?」


俺達三人は、校庭から見える範囲は控え目に走ったが


それからは、普通かやや早めに走って森までやってきた


「身支度整えてからだからな。だが、そろそろ…」


「聖ー!!どこだー!?」

「聖ー!」

「聖先ぱーい!」

「聖くーん!」


「…B組の、ご到着だな」

「だな」


聖イコール森


それは、全校生徒が知る事実


それからも続々と、B組の生徒と思われる声が聞こえてきた


B組の生徒は、俺と修治を捕まえる事はできない


だが、俺と修治を見つけたら


他のクラスに、情報は流すかもしれない


特に、修治を捕まえに来るA組の生徒は、B組の隣にあるし


友達だっているだろう


「そろそろ動くか?」

「あぁ。…あまり、数はいないと思うけど、一応な」

周りの様子をうかがいながら、また俺達は歩き始めた

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