《MUMEI》
幹部と電話
昼休み。


将貴は予めコンビニで買っておいた弁当を持って、
人気のない所を探していた。


あちこち歩き回る内に、
屋上へ続く階段にたどり着いた。


屋上の扉を見やると、進入禁止の張り紙が貼ってある。


そのためか、ここの階段には人のが集まることは無く、
人の気配さえ感じることは無かった。


ラッキー!


将貴は意気揚々と2、3段上がった所に座り込む。


早速伊達眼鏡を外し、
髪をセットし直した。


弁当を頬張りながら、
古賀に電話する。


「頭?」


数回コールした後で、
相手が出た。


いつもの古賀の声。


将貴はここでようやく怒らせた肩を下ろした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫