《MUMEI》 幹部と電話昼休み。 将貴は予めコンビニで買っておいた弁当を持って、 人気のない所を探していた。 あちこち歩き回る内に、 屋上へ続く階段にたどり着いた。 屋上の扉を見やると、進入禁止の張り紙が貼ってある。 そのためか、ここの階段には人のが集まることは無く、 人の気配さえ感じることは無かった。 ラッキー! 将貴は意気揚々と2、3段上がった所に座り込む。 早速伊達眼鏡を外し、 髪をセットし直した。 弁当を頬張りながら、 古賀に電話する。 「頭?」 数回コールした後で、 相手が出た。 いつもの古賀の声。 将貴はここでようやく怒らせた肩を下ろした。 前へ |次へ |
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