《MUMEI》
情報屋ギン
その時だった。


「黒龍の頭だな?」


「誰だ!?」


突然背後から声を掛けられた。


ワイルドチルドレンの一味か?


何故俺の正体が分かった?


幾つもの疑問が脳裏を過ぎる。


疑問をのこし、振り返った先には誰かも分からぬ男が立っている。


目の前の男は無表情。


何を考えているのかも分からない。


だが自然と目がそちらに向くほど目立ちすぎる銀髪と、
清楚で綺麗に整った顔がマッチしていた。


コイツ…もしかして……。


見覚えのある銀髪に…将貴は首を捻った。


「……情報屋のギン?」


将貴の問い掛けに、
相手はうっすらと微笑を湛えた。

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