《MUMEI》 「流石だな。 俺は情報屋のギンこと、葛城蓮(カツラギ レン)。」 銀髪を撫で上げながらギンは言った。 「何故ここに黒龍の頭がいるのか気になってなぁ…。」 「その前に何故俺が黒龍だと分かった?」 睨みを効かせる将貴に、 ギンは怖い怖いと肩を竦めながらニヤリと笑った。 「イヤー偶然通り掛かったら話が聞こえてね。 それに君の本来の姿も見ちゃったしね。」 「何故だ? 俺の姿を知る奴はほんの一握りのはず…。」 ギンはハッと鼻で笑った。 「情報屋をなめてもらっちゃ困るぜ。」 「チッ…。」 早速バレてしまったことに、 激しく苛立ちを覚える。 前へ |次へ |
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