《MUMEI》
メガバトル 3
「待てアニマル!」
突進しようとしたアニマルをホークが止めた。
「オランウータンが猿轡なんかするか。普通の猿じゃねえぞやっぱり」
「だから何だ?」いきり立つアニマル。
「罠が張られているかもしれねえ」
そう言うとホークは、マキに向かって叫んだ。
「マキ、無事か?」
マキは小さく頷いた。
「大丈夫だ。ヒドい目には遭ってねえ」
ダスティは素早くカメラを回しながら隠すと、言った。
「マキがグルだったらどうする?」
「死にたいか?」アニマルが睨む。
「熱くなるなアニマル。脅されてグルになることもあるだろ」
フランクが言う。
「ダスティ。そういうのをグルとは言わない。脅されて仕方なくと言うんだ」
「そう。それが言いたかったんだ」
スタンが前に出る。
「考え過ぎだ、みんな。あんなモンキーぶっ飛ばせば済むことだ」
強気のスタンがズカズカとオランウータンに向かう。
「気をつけろスタン」フランクが言った。

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