《MUMEI》 メガバトル 7「お遊びは終わりだ」マードックが突撃。「ストリートファイトで行くぜ」 オランウータンはマキの近くから離れない。マードックは両拳を上げて歩み寄ると、顔面に左ジャブ。右フック。左ストレート! オランウータンがダウン。ダスティが歓声を上げるがマードックは慎重だ。 「死んだふりはよそうぜ人間かぶれ」 オランウータンは立ち上がる。マードックが行く。左ボディ。右フック。オランウータンが長い腕を振るが軽くよけ、右アッパーカット! 再びダウン。ホークがマキに向かって走ると、オランウータンはすぐに立ってブロックした。 「演技がバレたな大将」ホークは笑顔でオランウータンに指を差す。 マキは俯いていた。 ホークとオランウータンが向かい合っている隙に、マードックは2メートルくらいの岩に登り、コーナーポスト最上段からのエルボーバット脳天! オランウータンは両手で頭を抱える。マードックは頭の毛を構わず鷲掴みにすると、そのまま岩に登った。 「行け!」ダスティが騒ぐ。「子牛の焼き印押し…じゃなかった、オランウータンの焼き印押し!」 マードックは膝を首筋に当てると、観客のほうを見る。ダスティが一人で声援を送る。 マードックは全体重を浴びせてオランウータンの顔面を地面に叩きつけた。 マキは目をきつく閉じる。 右腕を上げたマードックは、ダウンしているオランウータンを無理やり起こし、ブレーンバスターの体勢。 「ストリートファイトじゃなかったのか?」ホークが笑う。 マードックが持ち上げようとした瞬間にオランウータンがフロントヘッドロック。 凄い腕力にマードックは慌てふためいた。危険を察知してハーリーが出ると技を解いた。マードックは半失神。 三人も倒されてしまった。 前へ |次へ |
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