《MUMEI》 メガバトル 8「強いぞ」 ダスティが言うと、ハーリーが怒った。 「強いんじゃねえ。テメーらがふざけ過ぎなだけだ」 「確かに」ダスティが言った。 ボスのハーリーが登場。オランウータンと睨み合う。 ハーリーはいきなりヘッドバット。怯むオランウータンにもう一度頭突き。さらに前頭部にパンチ。 パンチと頭突きでダウンを奪うと、ハーリーは両手を広げて膝を上げる。スローモーションのようにゆっくりオランウータンの顔面にニードロップ! ホークが首を左右に振った。 「期待は薄いな」 ハーリーは再び両手を広げると、倒れているオランウータンの頭に頭から行く。 鈍い音。マキは顔をしかめた。 オランウータンは虫の息。ハーリーはゆっくり岩に登る。 「よせ!」フランクが叫んだ。 ハーリーはコーナーポスト最上段からダイビングヘッドバット…よけられた。 「ノー」 ハーリーは仰け反るとそのまま仰向けにダウン。 「見てられねえ」 ダスティは首を振ると、ハーリーを救出。完璧にやられる前にハーリーを転がしてどかすと、ダスティはボクシングスタイル。 「次はオレが相手だ! カモンカモン!」 「アニマル。どう思う?」ホークが聞いた。 「プロレスを知ってる」 「そうだな」 「それと、マキの様子がおかしい」 「動物愛護の精神が強いだけじゃねえか?」 「……」 前へ |次へ |
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