貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
僕の理由
僕は自分でも思うほど「変人」だった。
そんな僕に『何か』をかんじたと彼は笑った。
もう遠すぎる昔の話みたいだ。

明人はよく悩むことが多かった。辛いことは山ほどあって、その逃げ道を探してはまた悩んだりの悪循環を繰り返していた。
僕にも同じようなふしがあったからよく分かる。
『誰にも分かってもらえない』そんな子ども染みた考えが中心だった。
本当に子どもだったけどね。

僕がこの駅に彼を探すのは、ここが彼と出逢えた場所だから。彼との最初の記憶だから。
いつかまた出逢えるんじゃないかと願っては...足を運ぶ。

彼が居て当たり前の毎日が欲しいから.....僕の支えになって欲しい...彼の支えになりたかったから、明人を街に探す。

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