《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ11
鈴木虎之介視点


誠達三人と別れた後


校舎か、寮か、それとも街か


一瞬迷ってから、俺は


男子寮へと向かった


ちなみに、俺達指定された鬼は自由に動き回れるが


教員は校舎


用務員は街


SPは、校庭や噴水、敷地外周と、範囲が決まっていた


これは、それぞれがその場所に詳しいというのと


SPに関しては、D・Z組を校舎や街に近付けないようにする為に


風紀委員長が提案した事だった


だから、寮には俺しか鬼は来ない


橋詰は森から動かないだろうし


誠や鳳凰寺、相羽は寮に詳しくない


鳳凰寺と相羽は昔からこの学園にいるが


二人共、昔から特別待遇だったから


特別フロアと個室扱いの食堂


それに、ロビーとフロントしか知らない


だけど…


俺は、全てを把握している


何故なら、俺は、寮長だから


ついでに


S組位なら、中、高等部両方の男子生徒の顔はわかる


「来るなら、来い」


絶対逃げ切ってやる


それで


誠を、旅行に誘う


や、やらしい意味も下心も無いぞ!


たた、ただ、少しでも一緒にいたいなってだけだからな!


て、何言い訳してんだ俺!

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