《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ16
第三者視点


一ノ宮次朗がZ組集団を哀れんでいると


「おー、ご苦労さん」


左右に派手な美女(高校生)を連れた、私服の男が現れた


「ちょ!何で私服!」


ジャージの一ノ宮は、ずるいと言わんばかりに叫んだ


ちなみに、男以外は皆ジャージだった


「どーよ。俺様のハイセンス、コーディネート」

「かっこいいよー留以(るい)は」

「最高!」

「だろう?」

「…くっ!確かに似合ってはいるけど、高校生らしくは無いから!」


服にはうるさい一ノ宮が認めるほど


留以と呼ばれた男


Z組のボス


木道(きどう) 留以は、紫色のシャツも、ゴールドのアクセサリーも似合っていた


木道の実家


木道組は、世界のマフィアとも対等に付き合える日本一のヤクザで


裏では『鬼道』と現される程、恐れられていた


そして、留以は、跡取り息子だった


ついでに


誠がいたら、『またかよっ』とツッコミを入れるほど


美形である


ただし、そのオレンジ色の髪と金色の目は異様に明るく不自然で


全て天然色の一ノ宮は、そこも気にいらなかった(会長は、自然な印象だから許せる)

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