《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ17
第三者視点


「濡れたくないんだけど」


ちゃっかり屋根の下を歩いてきた木道は、足を止めた


それを見て、Z組の生徒達は、輪の中にいたSPに、歩いて木道の所に行くよう促した


当然、SPは拒否した


逃げられないのはわかっていたが、SPにもプライドはある


「暴力はダメだよ」


一ノ宮も注意する


「来いよ」


木道の一言に


SPと、一ノ宮の肩が揺れる


「来ないと俺様が、…


お前をピ―しゃうぜ?」

「それ犯罪!」

「訴えられた事無いしー」


ヘラヘラ笑う木道と


怒る一ノ宮


SPは


真っ青になって、固まっていた


この学園がそういう学園とは聞いていたが


至ってノーマルで


どちらかといえばゴツイ自分がそんな対象になるとは、SPは思っていなかったからだ


「お、俺、…」

「んー、震えちゃって、可愛いね。

俺様、萌えちゃう」

「ヒィッ!」

「んで、どうする。自分で捕まりに来る?

それとも、俺様に…」

「い、行きます行きます!」

「ヘイカモーンッ!」

「だ、抱きつか、ギャア!」

「はいそこ! お尻揉まない! 離れる!」

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