《MUMEI》

「こいつ!」

「カテゴリー特Aバフォメット!アイツの十八番じゃん!」


拳を持ち上げながら悠然と立ち上がる異形は、筋肉質なからだ、山羊の顔と角を持ち、黄色の瞳をしていた。


―ガウゥッ!


主人であるミツに攻撃をしかけた相手にヘルハウンドが牙を剥き襲いかかる。


「退け!一匹じゃ駄目っ!」

ミツの命令に体を捻り反転したヘルハウンドのいた位置を二メートルはあろうかという巨体に似合わぬスピードで拳が空を切る。


「相変わらず、図体の割りに早ぇな。」


距離をとりながら瀧も身構える。


『どうした?向かってこないのか?』


揶揄するように山羊は問うてきた。


「安い挑発に乗るほどバカじゃないんでね。」


「そうそう、迂闊に飛び込んでその太い腕に捕まったらひとたまりも無いし。」

『だが距離を取ったところで安全ではないぞ?』


頭上にかざした山羊の手が発光し、降り下ろすと同時に二人に稲妻が襲いかかる。

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