《MUMEI》

母さんが、身体を流してから、湯舟に入ったんだ

俺、身体を洗いながら

翔太 「話さない方が良い事 ってあるんじゃないかな」
そう、言ったんだ

母 「そうね、あるでしょう ね」

「けど、翔太の悩みは話し て良い事だと思ってるの 、母さんはね」

母さんの言葉を聞いて、イラっとした

何、わかった気してるんだよ

俺、俺は、家族の事を思って、話さない方を選んだのに!

母さんを睨んだ俺

母 「翔太、裸見られるのが 嫌なわけじゃないわよね ?」

そう言って、母さんが立ち上がったんだ

母 「女の身体よ、良く見な さい」

翔太 「!…」

何処も隠さず、母さんが立ってた


母 「思春期の翔太が、異性 の身体見て」

「興奮するのは当たり前の 事よ」

「綾奈だって理解してるわ よ」

「おちんちん、おっきくな っちゃう事だって、ある わよ」

「家族を、そんな風に見ち ゃいけない」
「翔太は、それを悩んでる んじゃないの?」

翔太 「……」

母 「他所の家は知らないわ よ」
「けど、我が家は、性教育 の意味もあるの」

「異性の身体を理解する」

「大切な事よ」

翔太 「…」

母 「お父さんも心配してた んだけどね」
「翔太、マスターベーショ ンするとき、おちんちん の皮向いてないでしょ?」
「包茎は病気になる事もあ るし、初めは痛いらしい けど」

「なるべく、大人の身体に なるようにしなきゃね」

「性欲をコントロールする 事も大事よ」

「お母さんの言ってる事、 わかる?」

翔太 「…」

黙ったまま、うなづいた俺
母 「うん、翔太なりに考え てみなさいね」
「他所とは違うかもしれな いけど、良い所もあるは ずよ」

翔太 「…うん」

何でだろう、俺、涙があふれそうだった

複雑な感情だった

言い表せない気持ち…


翔太 「母さん、変に思わな いの?」
「俺が、母さんを見て、お っきくさせてたら…」

母 「翔太が成長したんだな ぁって、母さん思うわ」

「翔太に彼女が出来たり、 翔太が結婚したりしたら 、懐かしい思い出になる わね」

「性欲は、あって当たり前 よ」
「健康な男の子なんだから 、我が家では、オープン に話すの」

「そう言った話しもね」

翔太 「うん…」
「今は、よく、わかんない や…」

「性欲って、何だろうって …」

「母さんや、姉さんに…」

「俺、気が狂ってるんじゃ ないかなって…」

母 「そんな事ないわよ」
「誰でも通る道よ」

「短な異性ですものね」

母さんの言葉を聞いて
何か素直な気持ちになった
翔太 「…ねぇ母さん」
「もっと良く見たいって言 ったら…」

母 「…それはダメよ」
「性欲の対象として見せる わけにはいかないわ」

俺、突き落とされた気持ちになった

母 「翔太の欲求はわかるわ よ」
「けど、それは違う事なの 、その役目は、翔太の大 切な彼女や、奥さんがす る事でしょ」

「けど、勝手に見る分には 構わないわよ」

「見たかったら、一緒にお 風呂に入れば良いのよ」

「変な女に騙されたりしな いためにも」
「女性の裸を見慣れてた方 が良いの」

「綾奈も理解してるわよ」

「翔太が意識し過ぎなだけ よ」

「マスターベーションだっ て普通の事よ」

「男の性欲を理解させるた めにね、綾奈にも話した の、」

「性欲を満たしたいだけで 近付いて来る男に、騙さ れないようにね」

翔太 「…」

母 「明日は学校に行きなさ いね」

翔太 「うん…先に上がるね …」

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