《MUMEI》
オープンな家族
母さんと、お風呂で話した後

俺、考えたんだ

俺の結論はオープンでいいや、だった

だから、父さんと電話で話したとき
俺、言ったんだ

母さんと二人でお風呂に入った時の事

母さんの裸見て、立っちゃった事も話したんだ

父さん、笑ってた

父さんや母さんに取っては普通の事なんだなって思った

そういう家庭なんだって

諦め、違うな
開き直りかな?

良い面もあるし、それでいいやって思えたんだ


父さんが帰って来た日

久々に4人で夕食を食べたんだ

父 「翔太、少し見ない間に 、明るくなったなぁ」

父さんが言ったんだ

母 「成長期ですもの」
「あっという間に変わって いきますよ」

「翔太も綾奈も」

父 「そうだな、」

父さん、ビールを飲みながら、俺の顔を見たんだ

翔太 「?…」

父 「翔太、一緒に風呂入る か?」

……

父さんの背中を流してた俺
父 「なぁ翔太」
「父さんは留守がちだろ」

「翔太は長男だ」

「母さんと、姉さんをしっ かり守ってくれな」

「物騒な世の中だからな」

翔太 「うん、わかった」

「父さんも気をつけてよ」
「外国って、日本より物騒 なんでしょ?」

父 「あぁ、気をつけるよ」
「翔太も外国行ってみたい か?」

翔太 「うん、留学してみた いかな」

そう言いながら湯舟に入った俺


父 「そうか」
「なら、語学をおろそかに しちゃダメだぞ」

「コミニケーションは大切 な事だ」
「相手を理解し、自分も理 解してもらう」

「もちろん、言葉だけじゃ ないがな、話せないより 話せた方が、断然良いだ ろ」

父さんがそう言いながら湯舟に入ったんだ


翔太 「うん、そうだね」

たわいない会話をしながら父さんと長風呂してたんだ
外国の話しを聞くの
俺、大好きだったから


母さんが来た

母 「お邪魔かしら?」

父 「何を言ってるんだ、邪 魔なわけないだろ」

母 「じゃぁ、ご一緒させて ね」

母さんが、身体を流してから湯舟に入ったんだ

股間を、軽く手で隠しながら入った母さん


翔太 「せ、狭いよ」

母さんの、柔らかいお尻が俺の足に触れたんだ


慌てて俺、湯舟から出たんだ


姉 「ズルイよ!」
「私だけのけ者なの?!」

いきなり扉を開けて
姉さんが言ったんだ

母 「綾奈も入ったら?」

姉 「言われなくても入りま すよ」


姉さん…入るんだ…

翔太 「狭いよ、俺、先に出 るよ」

そう言って、一人先に風呂から出ようとした俺


姉 「翔太、上がるの?」

翔太 「4人はキツイよ」

姉 「ふーん、私の裸見るチ ャンスだったのにね」

翔太 「!…」

姉さんの言葉に
父さんと母さんが笑ってた

姉 「お父さんが見たがるか ら、私も入ろう」

姉さん、そう言いながら
服を脱ぎ出したんだ


父 「綾奈、綺麗になって来 たなぁ」
「彼氏居るのか?」

姉 「居ないよ」
「まだ処女よ、私は」

母 「綾奈、理想が高いから ねぇ」
「なかなか彼氏出来ないん じゃないかしらね」

姉 「そういう風に育てたの 、お父さんとお母さんで しょ?」


正直、俺、姉さんみたいにオープンになれないな

凄い会話だと思う

姉さんは、普通なんだな…

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