《MUMEI》
メガバトル 11
フランクは片腕でオランウータンの巨体を軽々と抱え上げると、ワンハンドゴリラスラム!
地面に背中から叩きつけ、高く飛んだ。フランクの太い脚が喉元に急降下…ギロチンドロップ!
フランクは、ダウンしているオランウータンを強引に起こし、パイルドライバーの体勢。
「チャンス!」
ホークがマキのもとへ走る。オランウータンはいきなりフランクをショルダースルーで投げ捨て、ホークをブロック!
ホークは笑顔で指を差した。
「テメー。さてはレスリングだけじゃなくサッカーも得意だろ? さしずめポジションはキャッチャーか?」
「キーパーだろ?」アニマルが呟く。
マキは唇を結び、神妙な顔。
フランクが再びオランウータンに襲いかかる。
思いきり逆水平チョップ!
オランウータンもやり返すがフランクは交わすと、ボディにキックからワンハンドゴリラスラム!
フットボールの構え。オランウータンが立ち上がると同時にショルダータックル!
吹っ飛んだ。フランクはくるりと背を向けてマキを救出に行く。慌てて起き上がり、走ってきたオランウータンの顎に、振り向きざまのジャンピングニーパット!
入った。
オランウータンがダウン。
「フランクが上手か?」ホークが感心した。
「まだ油断はできねえ」アニマルが言った。

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