《MUMEI》
stand by idly.
……………













「速攻ッ!!!!」













……………













県営武道館会場。



「あっ!!戻って来た!!」



「あ〜!!
どこ行ってたんだよ!?」



会場に戻るヤマト。


赤高の試合は既に終わっており、


観客席にはクロや選手たちの姿もあった。



「わりわり…
でもまぁ勝ったんだろ?」



「まぁね。」



「スコアは?」



「27対16。」



「27対16?
だいぶ詰められたな。」



「ん。


まぁ数字だけ見ると圧勝なんだけどね。


市立の最後の追い上げは凄かった。


特にやっぱ右45大下。


完全に戦意は喪失させたと思ったんだけどね。


高3の意識ってのを舐めてたな…


ま、僕が同じ状況でも大下と同じ行動取ってたね。


その辺は読み間違った。」



「…時々お前がどこまで計算して作戦立ててんのか不思議に思うわ。」



「…僕もわかんね。」



「はぁ…で?次は?」



「次は…」













……………













バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!」













……………













「…秀皇大附属かな。」

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