《MUMEI》

……………













バシッ!!



「ナイスキーッ!!!!!!」



「上野よこせッ!!」



「バカ!!


大地に渡したらダメだって!!


確実に1点取るなら俺に…」



「…」



ヒュッ…



「ナイスパスッ!!」



「「あ〜ッ!!!!」」



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!」




「何で市原なんだよ!?」



「上野そりゃね〜よッ!!」



「いや…
あいつ良い位置いたし。」



「さすがキャプテン良く見てる〜♪」



「死ね。」



「調子乗んなカス。」



「え〜...」













……………













観客席。



ザワ…


「あいつがキャプテンなんだ。」


ザワ…


「珍しいね。
キーパーがキャプテンて。」


ザワ…


「だね。」


ザワ…


「恭介さんはキャプテンじゃなかったんすか?」


ザワ…


「俺は違う。


別に誰がキャプテンなっても大差はないんだけどさ。


やっぱ皆が納得できるくらい上手い奴がやんなきゃなんないわけよ。」


ザワ…


「え?
恭介さん下手なんですか?」


ザワ…


「「くははははッ!!!!」」
※クロ・ヤマト。


ザワ…


「…理紗ちゃんさらりと酷いこと言うね。」


ザワ…


「えっ…
ご…ごめんなさい。」


ザワ…


「謝んなくてい〜よ。」


ザワ…


「そうそう。」


ザワ…


「おい!!
その締め方だと俺が下手って結論になんだろッ!!」


ザワ…


「え?え?
結局どうなんですか?」


ザワ…


「恭介は下手ってこと。」


ザワ…


「だぁ〜ッ!!
話進まね〜なちくしょ〜!!」

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