《MUMEI》

姉さんと二人で夕食を食べた

姉 「…美味しくないね」

翔太 「だから…インスタン トでいいって言ったのに」
姉 「…じゃぁ翔太作りなさ いよ」

翔太 「…わかった、明日は 俺が作るよ」
「冷凍食品の餃子あるしね …」

姉 「そんなんだったら、私 だって余裕よ」

翔太 「…だよね」

俺、文句を言いながらも
完食したんだ

超、薄味で、軽くのびた
冷し中華


洗い物は、俺がしたんだ

正確には、食洗機に入れただけだけど


翔太 「母さんって」
「居なくなるとヤッパ、大 変だね」

姉 「そうね…」
「明日は洗濯もしなくちゃ ね」

翔太 「うん」
「俺、自分のはするよ」

姉 「…何よ、それ」
「一緒に洗えば良いじゃな い」

翔太 「うん、干すのは別々 ね」

姉 「何でよ」

不機嫌そうな顔になった姉さんだった

翔太 「姉さんの下着とか、 嫌だよ、俺…」

姉 「何よ、裸見てるじゃな い」
「下着ぐらいどーって事無 いでしょ?」

翔太 「…」

姉 「意識しちゃうんだ?」
「下着とかでも?」

翔太 「…」

姉 「お母さんが言ってたよ 、二人でお風呂入ったり しないようにって」

翔太 「何だよ、それ」

姉 「翔太が意識し過ぎるか ら、お母さん」
「余計な心配しちゃうんじ ゃない?」

翔太 「…母さん、俺には何 も言わなかったな…」

姉 「言いにくいでしょ」
「やっぱ、そう言うのって 、…」

翔太 「…」

姉 「翔太は、恥ずかしがっ て逃げてるから大丈夫よ って、私、言ったわよ」

「そしたらお母さんね」
「そうよねって」

翔太 「…」


姉 「話しちゃおうかなぁ」

姉さんが、俺を見ずに
そう、呟いたんだ

姉 「ねぇ、翔太」
「私が昔、家族とお風呂入 るの拒んだの、覚えてる ?」

翔太 「うん…」

姉 「お父さんに、裸見られ るの、嫌だったの」

「でもね、翔太のは、けっ こう見てたよ、私」

「翔太に毛が生えたの見た ときは、変にドキドキし たもん」

翔太 「…」

姉 「同じでしょ?翔太と」

翔太 「…」

姉 「興味はあるし、見たい って思うの自然じゃない」
「お風呂なら、裸で当たり 前だし、変じゃないでし ょ?」

翔太 「…まぁね…」

姉 「答えなんて、私だって 無いよ」

「けど、見たかったら、見 ちゃえば良いのよ」

「相手が嫌なら隠すし」
「お風呂自体、拒否するじ ゃない?」

「難しく、考え過ぎよ、翔 太」

翔太 「…違うょ…」
「男は身体の一部が変化し ちゃうから」

「だから…嫌なんだよ」


姉 「…ねぇ、翔太」
「前に話したつづき…」

「今、聞いてもいい?」

翔太 「えっ?…うん、いい けど…」

姉 「ハッキリ聞いちゃうよ 、正直に答えてほしいの」
翔太 「うん…」

姉 「お母さんや、私を考え て、一人エッチとかした 事ある?」

翔太 「ぇえっ?!…」

姉 「教えて…」

翔太 「…」

……

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