《MUMEI》 メガバトル 13フランクが先に立ち上がると、マキのほうへ歩み寄る。オランウータンが背後から近づき、襲いかかろうとした瞬間にフランクが背を向けながら飛んだ。 必殺カンガルーキック! まさかの大技にオランウータンが一回転。膝をついて立とうとした顔面めがけて、ダイナマイトキック! しかしオランウータンは倒れない。フランクは助走をつけて突進。だが先にオランウータンが飛んだ。 巨体をフランクに浴びせる…フライングボディーシザース…しかしフランクはベアバッグしたまま後ろに下がりながら倒れ、オランウータンの喉元を木の枝に引っ掛けた! オランウータンは半回転して後頭部から転落。 マキの怒りの目に、アニマルは驚いた。 フランクは岩に登った。ダウンするオランウータンの喉元めがけて、ダイビングキングコングニードロップを狙う。 「んんん!」 マキが叫んだのでフランクは思わずマキを見た。マキは首を横に振る。 「フランク!」 ホークの声にフランクはハッとしたが、目の前にオランウータンの手。 「しまった!」 オランウータンはフランクの喉とベルトを掴むと、そのままデッドリードライブで投げつけた! オランウータンは、ふらふらと立ち上がるフランクのバックを取ると、高速バックドロップ! 決まった。 フランクがダウン。立てない。両手を高々と上げるオランウータン。 マキはもがいた。ホークが睨んでいる。目を合わせられない。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |