《MUMEI》

髪を洗い流してもらった後
慌てて湯舟に
逃げ込んだんだ

母 「そんなに恥ずかがらな くても、いいわよ」

翔太 「…」

俺、下を向いてたんだ

母さんと、目を合わせたくなかったから

母 「翔太、」
「何がそんなに恥ずかしい の?」

「おっきくなっちゃったか ら?」

翔太 「…うん…」

母 「ねぇ、翔太」
「嫌だと思うけど、ちゃん と聞いてね」

「性的な興奮をするのは悪 い事じゃないの」

「誰でもそうよ」
「綾奈だって、翔太の身体 に興味はあると思うわ」

「まだ上手にコントロール するのって、難しいかも しれないけどね」

「そのうち出来るようにな るから、心配いらないわ よ」

翔太 「…」

母 「綾奈にも、話したんだ けどね」

「結婚するまで、セックス しちゃダメとは言わない わよ」

「大好きな異性と、お互い 納得した上でなら」
「そう言う事、スル日もあ るでしょうしね」

「けど、相手を思いやって しっかり避妊して」

「責任取れない事は、しな い事」

「まだ、翔太には早いと思 うしね」

「けど、興味あるでしょ? 」

翔太 「…うん」

母 「一時の欲望で、セック スしちゃダメよ」

翔太 「…」

母 「そのうち、母さんの言 った事、わかるわよ」

翔太 「…うん」
「性教育かぁ」
「なんか、気恥ずかしいよ 、母さんに、言われると」
母 「お父さんも」
「恥ずかしくて、翔太には 話せないって言ってたわ」
翔太 「姉さんには、父さん 、話せるんだ?」

母 「そうね、」
「避妊とか、そう言う話し は出来なかったみたいね」
「悪い男の手口とか」
「身の守り方とかは、話し てたわよ」

翔太 「そうなんだ」

母 「それとね」

「翔太、マスターベーショ ンするとき、どうやって るの?」

翔太 「えっ?!…」

「どうって…」

母 「お父さんから聞いたん だけどね」

「海外では、ぺニスの皮、 子供の頃に手術して、め くっちゃう地方もあるん ですって」

翔太 「…」

母 「男の子は、マスターベ ーション、大切なんです って」

「大人になる過程でね」

翔太 「…」

俺、のぼせちゃったんだ

湯舟から出て、身体を洗おうとした俺に

母 「翔太、ちゃんと剥いて してる?」

翔太 「…痛いんだ…」

母 「そう、けど、剥いてす る習慣つけなくちゃね」

翔太 「…」

母 「今、剥いてごらんなさ い」

翔太 「えっ、い、今ぁ?! …」

母 「ほら、恥ずかしがらな いの」

翔太 「だ、だって」

母 「何が、そんなに嫌なの ?、そんなに恥ずかしい 事?」

翔太 「…」

母 「翔太が思ってる事」
「話してみて」

「女性の裸に興味ある時期 なんだから」
「おっきくなって当たり前 でしょ?」

翔太 「…けど…」

「…おっきくなるって事は さ、興奮してるって事だ し…」

「母さんに、そんな…」

母 「生理現象よ」
「朝、勝手におっきくなっ たりしてない?」

翔太 「してる」

母 「やらしい事、考えてる 時だけじゃないでしょ?」
翔太 「うん…」

母 「自然な事よ」

翔太 「そっかぁ」

なんとなく、気恥ずかしさが少し、消えた気がした

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