《MUMEI》 …………… バスッ!! 「ナイッシューッ!!!!!!」 「ドンマ〜イッ!!」 「落ち着いて〜ッ!! まだ時間あるよ〜ッ!!」 …………… 観客席。 ワーワーッ!! 「ん〜。いい試合だ。」 ワーワーッ!! 「大地さん気持ちこもってないっす。」 ワーワーッ!! 「あの9番要チェックだな。」 ワーワーッ!! 「9番?どっちの?」 ワーワーッ!! 「花台中央。」 ワーワーッ!! 「え? 9番…どこっすか? いないっすよ?」 ワーワーッ!! 「ベンチ。」 ワーワーッ!! 「ベンチの選手が要チェックなんすか?」 ワーワーッ!! 「かわいいじゃん。タイプ。」 ワーワーッ!! 「なんすかそれッ!!」 ワーワーッ!! …………… 試合を観戦する秀皇大附属。 時間に余裕のある彼らは体を安めながら出番を待っていた。 準決勝ということで会場全体が盛り上がっていたが、 右サイド要大地は女子の試合には興味がなく、 退屈な時間を過ごしていた。 …………… ワーワーッ!! 「待つのは苦手だ。」 ワーワーッ!! 「まぁ… 俺もこの試合より次の試合の方が気になるのは確かだな。」 ワーワーッ!! 「聖龍と海南… 市民体では聖龍の圧勝だったし、 海南がどれくらい力伸ばしたか期待してたけど、 さっきの北農との試合を見た感じだとやっぱ聖龍だろうな。」 ワーワーッ!! 前へ |次へ |
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