《MUMEI》
『黒龍』の忠告
「貴様らの頭が俺を狙ってるそうだが、
それは本当か?」


「は、はい!!」


「理由は?」


「し、知りません!」


「は?」


「ほ、本当ですよ!

俺は何も知りません!

ただ、黒龍の頭を狙っているとしか……。」


「ふーん…ま、いい。」

将貴は片眉を上げて不敵に笑う。


「いいか、今から言うことを、
一字たりとも聞き逃すな?」


「はい!!」


突然雰囲気が更に険悪になった将貴に、
男は肩をびくつかせた。


「『俺はお前には負けねぇ。

てか、負ける訳ねぇ。

下手な行動は辞めろ。

もし勝手な行動をとったら暁には…

梧城組と黒龍がお前らを潰しにくる。』


分かったらこれをお前らの頭に伝えとけ。

これは脅しではない。

忠告だ。」

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