《MUMEI》 この震えの原因は、妖怪の存在を知ったことだけではない… 目の前にいる この男だ… この世の災厄を集めたかのような形相で睨む鬼をものともせず、髪をわしづかみにし脅し付けた、この爺口調のチャラ男… 『神野悪五郎』 僕には、この男が鬼と同じ化け物に見えていた… 「おい、どうした?顔色がコバルトブルーになっとるぞ?」 前へ |次へ |
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