《MUMEI》 「ちっ!」 「くっ!」 二人共地を蹴り攻撃を回避する。 「ダイヤ、スペード、ジャック、おいで。」 ミツの声に更に三体のヘルハウンドが出現した。 「瀧!上から匂いがするって、先に上行って。」 「みっちゃん!?」 「別に勝たなくていんだから、足止め程度こっちがするから、早くあの子助けてきて。」 「でもよ!」 「行けよ。」 「はい。」 カッ、と目を開けてミツに睨まれ、つい返事をしてしまった。 「じゃ早くいきなよ、邪魔。」 にべもなくいい放つミツに、 「…わかった、じゃあ頼んだ。」 「了解。」 そうして部屋の奥の階段を駆け上がる瀧を見送ってミツは再びバフォメットと向き合った。 前へ |次へ |
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