《MUMEI》

すると人を乗せた4頭の馬が雹里の近くに止まり、短剣を投げた人が馬から降りた。


「閣下追いますか?」


馬に乗っている人が馬から下りた人に聞いた。


「いやいい…森の中では探すのは一苦労だ、それに今はこの方を城に連れて行くことが先決だ」


「はい」


「大丈夫ですか?」


20歳ぐらいの焦茶の髪をした男が雹里に手を伸ばした。


「は、はい」


焦茶の髪をした男は優しく微笑み、雹里を立たせた。

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