《MUMEI》

「はい」


雹里もルイスにつられてニコッと笑った。


雹里とルイスたちは城の中に入るため、緩い階段を登り始めた。


すると大きな扉が開き、金髪の青年が出てきた。


何故か金髪の青年は不機嫌な顔をしている。


「ユリウス」


ルイスが青年の名を呼んだ。


ユリウスは不機嫌な顔のまま、雹里を見た。


「いっちょ前に魔王の服を着やがって」


ユリウスは吐き捨てるように言うと、扉の中に消えていった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫