《MUMEI》

「ヒョーリ、良く来たね。

ヒョーリいきなりなんだけど、君にトランシルヴァニア魔国の魔王になってほしいんだ」


「あのどうして私に?」


「君には魔王としての才能がある、そして君が魔王になるのは生まれる前から決まっていたんだよ」


「私が生まれる前から…」


「そう、この世界は人間と魔族、魔族と言っても人間とは何にも変わらないんだけどね、ただ寿命が長くて魔術が使えるくらいかな

ヒョーリ君の体の中にある魂は魔族の魂なんだ」


「えっ?」


いきなりのことで雹里は上手く飲み込めていなかった。

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