《MUMEI》

キュキュッ!!



ヒュッ!!



「ちっ…」



「ナイスパスッ!!」



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!」



「ホラ早くしろッ!!


ボサっとすんな!!


テンポ良く行けッ!!」



「はいッ!!!!!!」













……………













コートでは既に、


聖龍・海南両校のアップが始まっていた。


会場は超満員。


他のチームや両校の全校生徒はもちろん、


この試合を見る為だけに足を運んだ観客も多く、


会場の雰囲気は女子のそれとはまた違う熱気に包まれていた。













……………













「集合ッ!!!」



「はいッ!!!!!!」



監督の声に反応し、


聖龍高校の選手たちがベンチに集まる。





すっ…





チラッ…





瞬間、


千葉と二ノ宮の視線が会う。



「…」



「…」



「…集合だ。」



「はいッ!!!!!!」



海南監督からも声がかかる。


試合開始まで5分弱。


両校の選手たちは一旦ベンチへ。

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