《MUMEI》

聖龍ベンチ。



「言うまでもないと思うが、


海南はこれまでの相手とはレベルが違う。


特にエースは乗せると手が付けられなくなる。


リズムに乗せる前に叩くぞ。」



「はいッ!!!!!!」



(やれやれ…
何をそんなに恐れてんだか…)



「…聞いてんのか桜井?」



「うっす。」



(まぁ…
レベルが高いのは認めるけどよ。)



「ディフェンスはいつも通りでいくが、


相手の出方次第ではすぐ変えるぞ。


健也?」



「はい!!」



「向こうは確実にお前の身長付いてくるぞ。


対策いるか?


何なら1・5にしても…」



「大丈夫す!!
やらせてください!!」



「…よし。広瀬。」



「はい!!」



「相手の左サイドは曲者だ。
スピードで勝っても油断すんなよ。」



「はい!!」



「井川は広瀬以上に走る必要があると思え。


今日はこの試合で最後だからな。


ぶっ倒れるまで走れ。」



「はい!!」



「阿久津はカバー忘れんなよ。


どんなに上手いシューターだって10割なんてありえね〜んだからな。


過信するな。


常に最悪の事態に備えとけ。」



「はい!!」



「二ノ宮。」



「うす。」



「…自信は?」



「あります。」



「桜井、お前は?」



「ありますよ。」



「…エースと司令塔がこう言ってんだ。


頼もしいじゃね〜か。


し。


以上だ!!


何かある奴いるか?」



「「「ぷっ…」」」



「あの…」



「ん…何だ奥本。」



「俺…
まだ何も言われてないす…」



「「「くははははッ!!!!!」」」
※桜井・井川・広瀬。



「あ〜?
お前の指示は決まってんだろ?」



「え?」



「全部止めろ。」



「は…?」



「わかりやすいだろ?」



「まぁ…確かに…」



「よし…


今度こそ以上だ。


何かある奴は?」



「…ありませんッ!!!!!!!」



「よし!!勝って来いッ!!!」



「はいッ!!!!!!!」

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