《MUMEI》

「まぁ、ワシぐらいの大物になれば、命を狙ってくる輩の百や二百…」


「あのぉ」


「ん?どうした?」


「やっぱり僕には無理です。断らせて下さい」


言えた


勇気を振り絞った


「…なッ!?」


「僕みたいな根性なしには、無理ですッ!」


言い切ったッ!


情けない事を自信満々に言い切ってやったッ!


…だが、情けなさと恥ずかしさの波は次第に僕の心を飲み込んでいった


気付けば、僕は妖怪屋から逃げ出していた

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