《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ31
鈴木 虎之介視点


「もしもーし。ちゃーんと出会えたー?

こっちはねー、さっきガキ共が暴れちゃって、風紀に連行されたよー

でー、俺達はどうする?

ふーん

おめでとう」


その男


D組No.2の実力を持つ男が、通話中


俺や、SP


その場にいた不良達はずっと無言で、その内容を聞いていた


「と、ゆーわけで、皆、大人しくしててねー!」


男が叫ぶと、不良達は残念そうな顔をしながら、頷いた


「良かったねー、スズキクン」

「…どういう、事だ」


不良達が大人しくなっても


まだ、嫌な予感は消えなかった


「いいお友達がいて良かったよね」

「それは、誰の事だ」

「…わかってるんじゃない」

「誠の、事か!」


それしか思い浮かばなかった


変態は、誠は噴水にいるって言ってた


あそこから、D組がいそうもなくて、誠が行きそうな場所は


森かっ!


「スズキクンに邪魔は出来ないよ」

「お前が相手になるからか?」

「いーや」


じゃあ、誰が…


その時


フロアの扉が、勢いよく開いた

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