《MUMEI》 「…でも、こんなぶっ飛んだ話、信じてくれるの?体験した僕でさえ、信じられないのに」 僕は、貴則に『妖怪屋本舗』で起こった事をすべて話した あの白昼夢のような体験の事を… 「信じるよ」 「…え?」 「少し引っ掛かる事があるんだ…。社長は『神野悪五郎』って名乗ったんだろ?」 「うん」 「それって稲生物怪録って書物に名前だけ出てくる魔王なんだ」 「えッ!?」 「そんなマイナーな魔王をオマエが知ってるはずないし、それに俺も薄々気付いてたんだ…。この町が、ヤバいって事…」 前へ |次へ |
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