《MUMEI》

「…死人みたいな顔色の依頼者が次々に来るんだぜ?…この町で何か起こってるんじゃないかと、ずっと考えてたんだ…」



「…僕の話を聞いて、謎が解けたんだね」


「ああ。…でも、そうなると、ウチの探偵事務所って妖怪退治もやってんのか。灯台下暗しだな」


「えっ?」


「怪談マニアの俺が、直に妖怪と会えるバイトをしてたなんて、なんか燃えるな」


「萌える?」


やっぱ、コイツって

アホだ…


だが、貴則と話した事で
恐怖が和らいだのは確かだ…


ありがとう、貴則…


心の中で呟いた


「おい、与一郎ッ!」



「な、何ッ?」



「ドリンクバーおかわりしとけよ。もったいないだろ?」




空気読め、貴則


心の中で感謝してるときに、雰囲気ぶち壊すな

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