《MUMEI》 ドリンクバーを何回もおかわりしながら、しばらく貴則と話し込んだ… 貴則のくだらない話は、僕の恐怖心をどこか遠くへと、ぶん投げてくれた 「おお、こんな時間だ。そろそろ帰るか、与一郎…」 「そうだね」 「帰ったら、おばさんに謝っとけよ。すんげー心配してたから」 「…うん」 お会計は、約束どおり 貴則が払ってくれた 「ゴチになりまーす」 「よきにはからえ」 自転車に跨がり、途中まで一緒に帰る 辺りは、もう暗い 前へ |次へ |
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