《MUMEI》
交流会逆鬼ごっこ32
鈴木 虎之介視点


「すーずき」

「虎之介ー」

「みーっつけたー」


そこにいたのは、三つ子と、その相手の女の子達





「ゲームオーバーだな、鈴木」


そう言って笑う春宮と、そんな春宮をうっとりと見つめる相手の女の子だった


「…何で」


この、タイミングで来るんだ?


付き合いが長いコイツ等が、男子寮に来ている可能性はあった


けど


ここは、問題児フロア


いくら逆鬼ごっこの最中でも、出入りにはそれなりの手続きがかかる


もし俺を追ってきた生徒がいても、手続きの間に反対側にある非常階段から逃げればいいと、考えていた


なのに!どうして!


最後の悪あがきで、とにかく必死になって非常階段の方に逃げながら、俺はどうしてを繰り返した


「俺等が教えたからだよー。

扉は、さっきチビ共が連行されて開いた時に、出入口にいたヤツが足はさんでおいたんだー」


得意気な男の説明が聞こえた時


俺は、既に捕まえられた後で


そのまま


森とは反対方向にある集合場所まで連行された

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫