《MUMEI》 危ない橋 18人のタフガイは、マキとアイを守りながら、険しい道を歩いていく。 フランクがTシャツを脱ぐと、さりげなくアイに渡した。 「ありがとう」 アイはTシャツを着た。サイズが大きいから、ちょうど膝上まで隠れる。 それを見ていたアニマルも、素早くTシャツを脱いでマキに渡した。 「ありがとう」 マキも照れながらTシャツを着た。アニマルとフランクの見事にビルドアップされた上半身に、マキとアイは目を輝かせた。 二人の美女の水着姿に燃えていたダスティは、残念がった。 「余計なことを。せっかくの目の保養を…イテッ」 ダスティは頭を押さえて後ろを見た。 「なぜマードックの心の叫びを代弁したのに殴られなきゃいけない?」 チョークスリーパー! 「嘘です…嘘です…」 皆は笑った。 ハーリーがアイに聞く。 「アイ。道が違うぞ」 「こっちが近道なのよ」 「マキ」ホークが聞く。「二人とも無事だったのか?」 「何とか。最悪の事態は避けられたけど」 マキが俯くと、アイが明るく言った。 「危うく二人とも裸にされて、犯されるところだったから」 「アイさん」マキは顔を赤くする。 「スリリングだったねマキ」 「スリリングとは言わない」アニマルがアイを軽く睨んだ。 「無事で良かった」フランクがしみじみ呟く。 前へ |次へ |
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