|
《MUMEI》 ｢ふぅ…｣ (抑えられた…) ため息をつき、 自分の位置に戻る千葉。 ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ… ｢バカ千葉｡ だから俺にって…｣ 海南ポストが9メートルラインに立つ。 ｢未來!!お前もだ!!｣ 海南ベンチから監督の指示が出る。 ｢え〜ｯ!!!!｣ 文句を言いながら未來も。 (ま…当然だわな｡) ディフェンスの前にはパサーを含め壁が2枚。 (となると当然…) (狙ってんな…) …………… 観客席。 ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰｯ!!!! ｢ロングだな｡｣ ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰｯ!!!! ｢だろうね｡ロング一択｡｣ ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰｯ!!!! ｢千葉のシュート力｡ 2枚目(鈴木)の身長｡ いくらスピードのある桜井でも壁が2人じゃ千葉のクイックには対応できない｡ 聖龍はキーパー勝負しかない｡｣ ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰｯ!!!! ｢あのテンパ…｣ ※沖。 ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰｯ!!!! …………… ｢ピｯ!!｣ 審判の笛が鳴る。 ヒュｯ…!! パサー(ポスト)がボールを出す。 海南に小細工はない。 真っ向勝負。 (やっぱりか…) ボールは千葉へ。 壁2人は一斉に後ろに下がり、 ディフェンスのブロックを阻止する。 桜井･鈴木の2人はブロックを掻い潜ってシュートを阻止しようと飛び出す。 すっ… 後ろに下がる未來。 が、 (えっ…) 背中に感触はない。 次の瞬間。 未來の背後から飛び出す姿が。 (ぜって〜打たせねぇ…!!) 鈴木だ。 ブロックを掻い潜り飛び出す鈴木。 もちろん狙いは千葉。 ヒュｯ…!! ｢なっ…｣ (はぇぇｯ…!!) 千葉のモーションには追い付かない。 千葉。 渾身の一投が打たれる。 バシｯ!! ……………… ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾜｰﾜｰｯ!!!!!!!!! ｢ナイスキーｯ!!!!!!｣ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾜｰﾜｰｯ!!!!!!!!! ｢すげぇぞモジャぁぁｯ!!!｣ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾜｰﾜｰｯ!!!!!!!!! …………… 時間は2分41秒。 (何だあいつ…) ボールは外に出た為速攻は出ない。 1対0。 スコアは変わらず。 ボールは聖龍。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |