《MUMEI》

ワーワーワーワーッ!!!!


「まず…
心配なのは千葉だな。」


ワーワーワーワーッ!!!!


「あぁ…確かに。」


ワーワーワーワーッ!!!!


「大丈夫だよ。」


ワーワーワーワーッ!!!!


「ん〜?」


ワーワーワーワーッ!!!!


「千葉はあんなもんじゃない。」


ワーワーワーワーッ!!!!













……………













バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!」



桜井のシュートが決まる。



3対0。



海南のパス回しをカットした桜井。


試合開始3分32秒。


エースセンターの得点。


聖龍の勢いはさらに加速する。



「ちっ…」



舌打ちをしてスコアを確認する千葉。



(3分半も点が取れないのはさすがにまずいな…)



「ピッ!!」



(…これ以上は離されたくない。)



海南ボール。



「返すぞッ!!」













……………













海南ベンチ。



「1本取りましょ〜ッ!!!!!」



「ここ大事ですよ〜ッ!!!!!」



(…ダメだな。


千葉は空回りしすぎだ。


こんな時何て声かけてやればいいんだか。)



「ふっ…」



「何かしましたか監督?」



「いや…」



(指導する立場になって結構経つが…


この問題には毎回悩まされるな。


技術を教える以上に難しいもんだ。)

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