《MUMEI》

その日の夜中
俺、全然眠れなかった

姉さんが、
俺と、やらしい事、したがってる

その事実が、俺を興奮させてたんだ


隣の部屋に姉さんが居る


けど、父さんも、母さんも居るから

寝てるから大丈夫かも

でも

……

結局、朝方まで悶々としてた

やらしいDVDを見ても
なんか違う

こんなんじゃ

ひとりで慰めても、おさまりつかない


姉さんの身体の方が、何十倍も綺麗だし

姉さんの香

姉さんの、肌の温もりじゃないと

俺……


……以前より

辛くなったのかも…

……

姉さん…


俺、どうしたいんだろ?


姉さんと…

けど……


家族なんだよな…

姉さんなんだょ…

………

答えなんか、出ないまま
毎日過ごしてたんだ

ただ

満員電車で姉さんと身体が触れ合っても

姉さん、笑顔だったし

たまに、わざと、姉さんのお尻とかにタッチしても

姉さん、クスッて笑うだけだったし

姉さんも、たまに、手の甲で、俺のを触って来る時もあった


俺が勃起してても
姉さん

普通に接してくれるし

俺が、姉さんを意識して
興奮しても

姉さんは、拒絶しない


そう、思えたから、
少しだけ、気が楽になったんだ

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