《MUMEI》

姉 「まぁ、いいけどね…」

父 「女には、わからんよな 翔太」

翔太 「…」

母 「あら、理解してるつも りですよ、私は」

父 「ん…まぁ、何だ…」

父さんが何か言おうとしてたんだけど

翔太 「ハッキリ言うけどね 、悪さなんかしないから な、俺!」

「だいたい、裸の女が居た ら、そうなって当たり前 じゃんか!」

「俺だって、母さんや姉さ んに、裸見られるぐらい 、何て事ないよ」

「ただ、そうなっちゃって るの…」

「嫌なんだ…見られるの」

父 「そうだろうな…」

翔太 「だから、一緒に入ら ないようにしてたんだよ」
母 「そうねぇ」
「わからなくはないわね」

「綾奈に見られるのは、嫌 よね」

翔太 「母さんにもだよ」

母 「あら、そうなの?」

「小さい頃も、そんなの普 通にあったじゃない?」

翔太 「……」

母さんも、ズレてるんだ…
父 「同性にだって嫌だろな 、男はそんなもんさ」

姉 「ふーん…そうなんだ」

「何が、そんなに嫌なのか しら?」

父 「そういうモノだと理解 してあげなさい」

姉 「はーぃ」

姉さんが俺をチラッと見た

何か、カチンときた

姉さんの、俺を見る目に


翔太 「姉さんは、デリカシ ー無さ過ぎなんだよ」

姉 「失礼ねぇ!」

母 「喧嘩しないの」

姉 「何よ、勃起したぐらい で恥ずかしがって」

「堂々と、普通にしてれば いいじゃない」

翔太 「で、出来るかぁ!」 「そんな事…」

姉 「性的興奮かどうかなん てわからないじゃない」

「翔太が変に意識してるか ら、悪いんだよ」

翔太 「!…」

姉 「私、全然平気だよ」

「そりゃ、珍しいから、見 たりするけど」

「…そっか、私の性教育に もなってるんだね」

母 「そうよ」

「出来たら、翔太の恥ずか しいって気持ちも、わか ってあげてね」

父 「性教育だけじゃない」
「そういったメンタルな部 分も、理解してほしいっ て、父さんは思ってる」

姉 「…うん」

母 「さぁ、寝ましょうか」
「朝から廻るんでしょ?」

姉 「うん、たくさん行きた い所あるんだ」

父 「そうか」
「じゃぁ寝るか」

姉 「ねぇ4人で寝ようよ」

姉さんが、そう言い出したんだ

主寝室に、大きなベットが二つある

姉 「いいわよ翔太と一緒で 」

「お父さんとお母さん、一 緒に寝なよ」

「翔太、襲って来たりしな いよ」

姉さんが、笑いながら言ったんだ

姉 「私がお父さんと一緒に 寝たら、お母さん、ヤキ モチ焼くから」

母 「何言ってんの…この子 はぁ…」

姉 「翔太なら、寝返りうっ て、蹴っても悪くないし ね」

父 「綾奈は寝相悪いのか? 」

母 「翔太はそうでもないの にねぇ」

「小さい頃から綾奈は寝相 悪いからねぇ」

姉 「翔太、変な所触ったら シバくからね!」

姉さん、笑いながらそう言って
ベットに入ったんだ


おやすみ


部屋を暗くして寝たんだけど

俺、ベットの隅っこで寝てたんだ

……なかなか寝れなかった

父さんのイビキが聞こえてた

母さんも、寝息が聞こえてる

翔太 「!…」

ね、姉さんが、俺のペニスを触ってきたんだ!

……

姉さんの胸が背中にあたってる

姉さんの手は、俺のを触ったたまま
動かない…

姉さん、

寝てるのかなぁ?

何て寝相だよ…

抱き着いて来るなょ…


けど…

久々に、姉さんの温もりを感じた


姉さん…


俺、姉さんを

忘れられないのに


姉さんは

……

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